お知らせ

2025.06.09

inZOI ModKit AMAのご質問と公式回答のご案内

クリエイターの皆さん、こんにちは。


先日のAMA期間中、inZOIのModKitに関して多くの皆さんからさまざまなご質問やご意見をお寄せいただきました。お寄せいただいたご質問はすべて開発チームにて丁寧に確認しました。中でも特に多く寄せられた主なご質問について、下記の通り公式回答をお届けいたします。


Q. MODブラウザ内でMODをより簡単に探せるように、カテゴリやタグ、クリエイター専用ページなどの導入予定はありますか?

MODブラウザーの使いやすさを向上させるため、カテゴリ、タグ、クリエイター別ページなど、さまざまな提案を積極的に検討しております。クリエイターの皆さんのご意見を迅速に反映できるよう準備を進めています。

Q. 現在inZOIではMODの収益化ができませんが、今後の方針はどうなっていますか?モッダーが制作にかけた労力に見合った報酬が必要だと思います。

inZOIのMODポリシーでは、MOD自体の有料販売や限定アクセスの提供は基本的に許可していません。すべてのユーザーが平等にコンテンツを楽しめるようにするための原則です。
ただし、MOD制作にかかる労力とコストを認識し、次のような間接的な収益化方法は例外的に許容されています:

・MOD配布サイトでの広告収益や支援の募集
・YouTubeなどの動画プラットフォームでのチュートリアル・紹介動画による収益

このような方法により、MODは無料で提供しつつ、モッダーが自身の活動への報酬を得られるよう推奨しています。

Q. inZOIでもスクリプトベースのMOD制作は可能になりますか?

現在、inZOI用のスクリプトMODは開発中で、12月のアップデートにて導入予定です。より柔軟で拡張性のあるMOD制作が可能となるよう準備を進めておりますので、ご期待ください。

Q. カスタムメイクや肌の質感に関する機能もロードマップに含まれていますか?顔関連のMOD制作機能は9月にリリースされると聞きました。

6月に公開されるModKitには、顔やメイク、肌の質感に関する専用のモッディング機能は含まれておりません。
ただし、データ編集によって顔のテクスチャを置き換えることは可能で、データ構造に精通している方であれば独自にリソースを変更して適用することができます。
また、より簡単に顔をモッディングできる専用のフェイスModKitは、9月以降のアップデートを目標に開発中です。

Q. The Simsの高度なMODのように、inZOIでもブループリントを超えてゲームのコアコードを編集できるようになる予定はありますか?

inZOIではスクリプトMODを通じて、創造的かつ複雑なMOD制作が可能となるよう機能の拡張を進めており、ユーザーのニーズに応じた柔軟なシステムを開発中です。


Q. ModKitでどの程度までゲームを改変できますか?変数リストの公開により数値の調整は可能と聞きましたが、インタラクションメニューや新しい歩き方などの追加も可能ですか?

現時点で可能な範囲では、歩き方(ロコモーション)は感情状態に基づいて変更できます。
一般状態の変更はやや難しいですが、感情状態や年齢段階は置き換え・追加が可能で、歩き方も置き換えが可能です。
特定の状況で特定の動作を追加したい場合、バフ状態の組み合わせで実現することも可能です。
さらに強力な拡張を実現するため、スクリプトモッドの開発も進行中です。

Q. ゲーム内で作成したZOIキャラクターをBlenderにエクスポートできますか?それともインポートのみですか?

ユーザーが作成したZOIキャラクターをそのままBlender用の3Dアセットとしてエクスポートする機能には対応していません。
ただし、今回公開されるModKitにはZOIの基本体型や衣装のサンプルが含まれており、これを参照することでカスタム衣装の制作が可能です。

Q. 今回のModKitはモッディング経験者向けですか?初心者でも利用できますか?

6月に公開されるModKitは、初心者の方でも衣装や家具のCCアイテムを手軽に作成できるよう、ウィザード機能を備えて開発されました。
inZOIではサンプルデータや公式チュートリアル動画を提供し、誰でも創作に参加できるよう積極的にサポートしていく予定です。

Q. ModKitで衣装を作成できるとのことですが、初めからアクセサリー(宝石など)も制作可能ですか?

はい、宝石類を含むさまざまなアクセサリーの制作が可能です。より簡単に取り組めるよう、関連機能は継続的に提供される予定で、理解を深めるためのチュートリアルも現在準備中です。

Q. ModKitにポーズやアニメーション作成機能を含めてほしいです。3Dモデリングとリギングが含まれているなら、外部制作のポーズやアニメーションをインポート可能にしてほしいです。

現在、アニメーションのインポートにはすでに対応しており、Blenderなどの3Dツールを使ったリギングベースのポーズやアニメーションもデータモッディングで実現可能です。
ただし、初めて触れる方にとっては分かりにくい部分もあるため、補足するためのチュートリアルやガイドは今後も継続的に改善していく予定です。
さらに、「ソロポーズ」「グループポーズ」「アニメーションポーズ」「アクション連携ポーズ」などの分類方式や、ウィザードレベルの利便機能の提供についても、社内で検討中です。


Q. ヘアMODを作る場合、Blenderで作業しても問題ありませんか?それともMayaのXGenのみ対応していますか?

現在、映像制作で主に使用されるXGenのGroomヘアは対応しておらず、ゲームで一般的に使用されるメッシュカード形式のヘアのみ適用可能です。


Q. inZOIでは8192px(8K)解像度のテクスチャをサポートしていますか?

8K高解像度テクスチャの使用に特別な制限はありませんが、ゲームパフォーマンスと最適化を考慮し、できる限り2K(2048x2048)以下のテクスチャ使用を推奨しています。

Q. スクリプトを通じてNPCが特定の行動をするように設定できますか?たとえば植物に水をやるNPCなどを作れますか?

ゲームデータにはスクリプト的な小規模制御機能が含まれており、NPCの行動をある程度制御することが可能です。
ただし、現時点でゲーム内に「土壌」オブジェクトは存在しないため、該当機能を実現するには回避的なアプローチが必要になります。

Q. 作成したMODを2~3週間「アーリーアクセス」として公開し、その後に一般公開する形式は可能ですか?制作コストに見合う対価が必要です。

inZOIが公式にサポートするモッディングプラットフォームでは、すべてのユーザーがすべてのMODを無料で利用できる必要があり、「アーリーアクセス」配布機能は提供していません。

ただし、MOD制作にかかる時間や費用についての課題には共感しており、以下のような方法で外部プラットフォームにて収益構造を設計することが可能です:

・広告収益(パッシブ広告)
・支援リクエスト(ドネーション)
・動画プラットフォームでの収益化

 必要に応じて、これらの点をご参考ください。

Q. 私は3Dデザイナーですが、Rhinoで制作したアクセサリーをinZOI ModKitに取り込むことはできますか?テクスチャはBlenderで制作する必要がありますか?それともModKitでも作業できますか?

Rhinoを含む多くの3D制作ツールで作成したモデルは、FBX形式に変換することでinZOI ModKitにインポート可能です。
テクスチャはBlenderやPhotoshopなどの専門ソフトを使用して制作することを推奨しており、ModKitに含まれるサンプルデータを参考にしてinZOIに適した構造で作業してください。
作業に必要な手順や注意事項は公式ガイドでご確認いただけますので、作業前にぜひご一読ください。

Q. 現在のゲーム内衣装にはクロスフィジックス(布物理)が適用されていないようですが、ModKitでドレスやロングコート、マント、長髪など動きのある衣装は作成できますか?
現在のModKitウィザードでは該当機能は直接サポートされていませんが、Unreal EngineのCloth Simulationを活用することで、衣装やヘアに物理ベースの動きを実装することが可能です。
特にヘアに関しては、DA_HairRigidBodyを利用したリジッドボディ・シミュレーションの適用が可能です。

Q. 作成したアイテムをアップロードする際、自分でカテゴリを指定できるようにしてほしいです。たとえば自作のネックレスを「衣装プリセット」ではなく「アクセサリー」として登録したいです。

ご提案いただいた内容には深く共感しており、ModKitの公開後、段階的にカテゴリを細分化していく方向で改善を進めてまいります。

Q. 6月からJsonデータモッディングがサポートされるのに、多言語機能はなぜ12月まで待たなければならないのですか?12月に予定されているローカライズ機能とは何ですか?

inZOIが公式にサポートする13言語以外にも、ゲーム内言語を新たな言語に置き換えられる多言語モッディング機能は12月に提供予定です。
6月に提供されるモッディング機能では、たとえば家具を制作する際、その名称や説明文を任意の言語で設定することは可能です。

Q. Blender・Mayaのキットに関する質問です。(1) 男女や子どもなど、さまざまな体型は提供されますか? (2) 作成したMODが他のユーザーに盗用されるのを防ぐ方法はありますか? (3) 個人テスト用に使いたいだけで、公開しなくてもよいですか?

(1) 6月に公開されるModKitには、成人男女および子どもの体型サンプルデータが含まれています。
(2) 現在のシステムではMODに制作者情報が自動的に含まれないため、他者による再アップロードを完全に防ぐことはできませんが、それを最小限に抑える機能については内部で検討中です。
(3) ローカル保存を通じて、個人使用を目的としたMODを作成・適用することは可能です。必ずしも公開する必要はなく、共有の可否はクリエイターの判断に委ねられています。

Q. ポストプロセスマテリアルやポストプロセスボリュームを修正して、セルシェーディングや輪郭線のようなビジュアル効果を適用できますか?

現在、ポストプロセスマテリアルやポストプロセスボリュームの修正・アクセスはサポートされていません。該当機能については、今後の開発と対応を目標に検討されています。


Q. 車両に関するMODをもっと追加できますか?運転方法ももっとリアルにできたらうれしいです。

車両の外観については、現在のModKitで制作が可能ですが、運転方法などの機能的なモッディングについては、現在社内で検討中です。

Q. プレイスタイル、キャラクターの動作・体型・テキスト・音声・関係性などを修正またはカスタマイズすることは可能ですか?

現在は、データモッディングを通じてプレイスタイルの変更や一部テキストの修正が可能です。
キャラクターの動作、体型、音声、関係性などの要素はまだ対応しておらず、今後のアップデートにより段階的に拡張していく予定です。

Q. 共用エリアや他のNPCの家の建物を編集するMODはサポートされていますか?一部の建物には階段がなかったり、共用地が少なく編集できない問題があります。

現時点では、都市の背景や共用エリアに対するMOD機能は具体的にサポートされていません。
ただし、こうした機能の必要性については開発チームでも認識しており、技術的な検討を進める予定です。

Q. ZOIの行動やオブジェクトとのインタラクションを変更するスクリプトを作成できますか?ZOIの内面の思考に反応する方法や、それを実現するAPIへのアクセスなども可能ですか?

スクリプトMODは現在開発中で、データエディターを通じて一部のインタラクション要素には間接的にアクセスすることが可能です。
たとえば、選択肢とその結果を変更して、プレイの流れを再構成することができます。将来的には、スクリプトモッディングによりより広範な機能の拡張が可能となる予定です。

Q. 他のゲームのモデルを移植したMODをCurseForgeにアップロードできますか?著作権の問題で制限がありますか?参考に制作した場合はどうなりますか?

inZOIは、MOD制作においてクリエイターの創作の自由を最も重要な価値として尊重しており、制作されたMODに関する権利および権限はinZOIではなく、該当モッダーに帰属します。

他ゲームのモデルを移植または参考にしてMODを制作する場合、第三者と共有する際には著作権に対して十分な注意が必要です。その責任はすべて制作者ご自身に帰属します。


CurseForgeをはじめとしたさまざまなMOD共有プラットフォームにMODをアップロードする場合は、各プラットフォームのポリシーに基づきモデレーションが適用される可能性があります。それに伴い、登録制限や削除などの措置が行われることがありますので、あらかじめご了承ください。


Q. Warcraft IIIのようなマップエディター機能を追加して、ユーザーが独自のゲームモードを作成できるようになりますか?このゲームのモデリング品質なら、さまざまなゲームのベースに使えると思います。

現在は一部の制限された範囲内でのみ機能が活用可能ですが、より幅広い拡張の方向性については社内で検討を進めています。
クリエイターの皆さんからのご提案をもとに、より自由度の高い制作環境を構築していく予定です。

Q. 今後、ゲームはMOD開発者にどの程度まで開放されますか?ゲームリソースを自由に活用できるレベルで完全開放される可能性はありますか?

ゲームリソースについては、著作権やセキュリティ上の問題がない範囲で、可能な限り開放して提供していく予定です。
モッダーの皆さんが創造的に活用できるよう、さまざまな方策を継続的に検討しています。

Q. ModKitは中国語に対応していますか?対応言語はいくつですか?ModKitのチュートリアルも中国語で見られますか?

現在のModKitは基本的に英語で提供されており、チュートリアル動画には中国語の字幕が含まれています。
今後は中国語を含む多言語対応の範囲を段階的に拡大していく予定です。

Q. Steamワークショップとの連携予定はありますか?ワークショップはMODの配布と管理に非常に便利なツールです。

Steamワークショップとの連携について、現時点では具体的な予定はありませんが、クリエイターの皆さんのニーズや運営の可能性を踏まえ、今後検討していく可能性があります。

Q. 低スペックPCでも快適にプレイできるように最適化は可能ですか?

ModKit自体は低スペックPC向けに最適化されたツールではありませんが、MOD制作時に使用するリソースや設定によって、最適化を考慮した制作は可能です。


今後もinZOIのModKitに関してご不明な点やご提案などがございましたら、いつでもお気軽にコミュニティチャンネルを通じてお聞かせください。

皆さんの声をもとに、より良いプレイ体験を共に作り上げてまいります。


今後とも「inZOI」をよろしくお願いいたします。

inZOIチーム一同